ー空調設備の種類はひとつじゃない!目的と方式別の種類を解説ー
空調設備という言葉は聞き馴染みがあるかもしれませんが、その種類は熱源やその熱を運ぶ媒体、仕組みや用途などによって細かく分類されています。
本記事では、目的と方式によって分けられる種類を解説し、長所や短所についてもご紹介します。これから新しく空調設備の設置を検討している人はぜひ参考にしてください。
空調設備とは?
空調設備とは、空気調和設備の略称で、室内の温度・湿度・気流・空気洗浄などをコントロールして、人が快適に過ごせる環境に保つ設備のことを指します。空調設備と聞くと、オフィスや商業施設に用いられている設備を想像しがちですが、一般家庭で使用されるエアコンも空調設備の一つです。
空調設備は、主に熱源装置・熱搬送装置・空気調和装置の3種類の装置に分けられます。
ボイラーや冷凍機など、加熱や冷却した空気を生成したり廃棄したりするのが熱源装置です。熱搬送装置とは、ダクトやポンプなどの熱を移動させるための設備のことを指します。空気の加熱・冷却・浄化・湿度調整などを行うのが空気調和装置。これらの3つの装置が合わさることで、空調システムが成り立っています。
目的による種類分け
空調設備は使用される目的によって大きく2種類に分類できます。
対人用空調
対人用空調とは、オフィス・店舗・病院・学校などの建物に使用される空調設備のことです。保険用空調と呼ばれることもあり、建物の中で人が快適かつ健康に過ごせる空気に調整することを目的に設置されます。
ちなみに、3000平方メートル以上の建物で事務所や店舗など特定の用途に使用される場合、建築物衛生法に規定される建築物環境衛生管理基準にしたがって、空気環境の基準を満たさなければいけません。空気環境の基準は、浮遊粉じんの量や一酸化炭素の含有率、ホルムアルデヒドの量など細かく定められているので、特定建築物に当てはまる場合は確認が必要です。
産業用空調
主に工場・貯蔵庫・データセンターなどの建物内で使用され、生産・保管される製品の品質保持や機器の機能維持を目的に設置される空調設備のことです。人間以外のものを対象にした空調なので、季節を問わず、温湿度や清浄度などを細かく整えられる設備が求められます。
空調方式による種類分け
空調設備は、冷風や温風を作る熱源をどこに配置するかによって、2種類に分けられます。
中央熱源方式
セントラル空調方式と呼ばれることもあり、ボイラーや冷凍機などの熱源機器を1箇所に配置する方式です。熱源機器が集まっているためメンテナンスがしやすく、冷温水を空調機に送水して建物全体の空気を調整できることが長所です。
各部屋ごとの温度調節が難しく、ダクトスペースが必要なところが短所といえます。ただし、送風方式によっては部屋ごとの温度調整を行えることもあるので、中央熱源方式を採用するときはどのような空調を目指すのか注意深く検討しましょう。
個別分散方式
空調を必要とする部屋ごとに空調機を設置し、各々で電源の入切や温度調節を行える方式です。パッケージ方式や個別空調方式と呼ばれることもあります。
室外機のスペースが必要で耐用年数が短いことがデメリット。しかし、使用時間帯の自由度や部屋ごとに適切な温度に調整できる点などメリットも多いため、さまざまな業種が入居する中小規模の建物に採用されやすい傾向にあります。
まとめ
人が快適に過ごすために欠かせない空調設備。今回ご紹介した以外にも、熱を運ぶ媒体や配管方法などでも細かく種類が分かれます。複雑な空調設備のなかから最適なものを選ぶのは専門的な知識が必要です。専門家の力を借りて、どのような空調を目指すのか考慮しながら空調設備を選択しましょう。
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