ー空調設備にダクトは必要！？新鮮な空気のために施工しようー

空調設備における風の道になるのがダクトの役割です。
エアコンも空調設備になりますが、室外からの新鮮な空気を取り入れるためには、
空調機から調和された空気を必要な場所に届けるためにはダクトが必要不可欠です。

 

空調設備といえば、ビルや工場、飲食店などで施工されるイメージでしょうが、
排煙、換気などにもダクトがなければ不快感が否めません。

 

今回は、空調設備に必要になる「ダクト」「配管」についてご紹介していきます。

 

空調とダクトについて

 

簡単に説明すると、ボイラーや冷凍機からつくられる温水や冷水は熱交換器に送られます。
空調機では外気や室内からの還気を取り込んで、温水や冷水と熱交換し、調和された空気をつくります。
その空気を送風機の動力で送り出す際、ダクトを通って各室に届けるといった仕組みです。

 

ダクトは風の通り道になり、主に気体を運ぶ配管のことを指しています。

 

なお、「配管」については空気だけでなく水やガス、薬液などさまざまな流体を通す管のことを指します。

 

ダクトのメリット

 

風の通り道になるため、換気が必要になる場所に施工が可能です。
空調設備・配管・ダクトは、私たちの身の回りのさまざまな場所に設置されており、
新鮮な空気を取り入れたり、煙や湯気、臭いなどを排出したりといったメリットがあります。

 

空調設備が整っていなければ、快適な室内環境を保つことが難しくなります。
飲食店では煙による食欲増進もありますが、その煙が目にしみたり空気が悪くなれば
快適とはかけ離れてしまい、楽しく食事もできない結果になることもあります。

 

ダクトレスと比べると効率的な換気ができるので、冷暖房費の省エネにもつながります。

 

ダクトの形状や種類

 

主に「角ダクト」「丸ダクト」「フレキシブルダクト」といった形状があります。
施工する建物に合わせて使い分けることになります。

 

また、高気密、高断熱住宅の換気用にダクトホースが使用されることが多いです。
高い断熱性能により、結露防止効果を発揮します。

 

ダクトの設置は義務

空調設備を設置する義務がある建物があるため、ダクトの設置も義務化されています。

人が出入りする建物が一例です。

・病院

・高層ビル

・工場

・飲食店

などでは設置が必要不可欠です。

そのため、レストランの厨房などの排気ダクトには不燃性、
耐火性のある断熱材の使用が義務付けられています。
先に伝えた種類にあるように、ダクト断熱材は重要になります。

 

カバーについて

空調設備を設置する場合には、配管・ダクトの設置も必要不可欠だと伝えてきました。
通常は壁のなかや天井裏などに設置されるため、私たちからは隠された部材です。

 

しかし、エアコンの設置された箇所をチェックしてみると配管がむき出しになっており、
見た目が悪く見えることもあります。

配管カバーやエアコンダクトカバーは必須アイテムではありませんが、取り入れることでメリットもあります。

ダクトカバーのメリットには、配管（ダクト）を風雨や紫外線などから守ってくれる点です。
ダクトカバーを施工しない場合、エアコンの配管はテープでグルグル巻きにされているだけです。

 

このテープは風雨や紫外線に強いとは言えず、数年で劣化して破れることがあります。
劣化を防ぐためや、美観のために化粧カバーを取り付けるのもアリです。

 

カバーについてはカタチやサイズもバリエーション豊富に展開中で、
化粧カバーでオシャレな空間に仕上げることもできます。

 

屋上など、屋外に施工するなら機能性の高いカバーも取り扱われています。
ぜひ、一度チェックしてみてはいかがでしょう。

 

おわりに

 

いかがでしたか。空調設備は私たちの身近なものでいえば、エアコンがイメージできます。
このエアコンの風を快適に各室に送り出してくれるのも配管やダクトのおかげです。
ダクトがむき出しになったオシャレな飲食店も増えていますから、参考になれば幸いです。