空調設備の概要を知って快適な空間作りに役立つ機器を設置しよう

空調設備は、オフィスビルや商業施設をはじめ、工場や一般住宅まで様々な場所に設置されている設備のことです。
今回は空調設備の概要についてご紹介しますので、空調設備の重要性を知り、
ビルや住宅の中などを快適にする機器を見直してみてはいかがでしょうか。

空調設備の概要は空気を調和させるための設備

私たちが室内で生活や仕事をする上で、過ごしやすい空気の中にいられるということは大切なことです。
空気がよどんでいるような空間にいると気分が悪くなってしまう人もいるでしょうし、
寒すぎたり暑すぎる場所では本来の能力を発揮できないことがあります。
そこで、大切になるのが、換気を行って空気を適度に入れ替えたり、
室内の湿度や温度を快適に過ごせる範囲内に維持するということになります。
このように室内の空気環境を人間が過ごしやすい状態に保つことは空気調和と呼ばれており、
それを行うための設備は空気調和設備という総称になっています。
空気調和設備は略して空調設備と呼ばれますが、それには換気を行うための設備をはじめ、
室内の温度や湿度を調整するための設備などが含まれます。
また、空調設備の概要としては、用途によって大まかに二つの種類に分けられます。
空調を人が快適に過ごしたり人の健康を守るために行うことを「保健空調」または「対人空調」と呼んでいます。
それに対して、工場や倉庫などで物品を適正な温度や湿度などの中で扱ったり保管するために行う空調は
「産業空調」と言います。

空調設備は設置する建物によって最適な方式が異なる

空調設備は、建物の規模や部屋の広さなどに合わせて最適な物を設置するのが大切です。
身近な空調設備というと、住宅の中で使用する暖房やエアコン、加湿器や除湿器の他に空気清浄機などが挙げられます。
住宅では家電製品を使って空調を行うことが一般的ですが、
オフィスビルや店舗などではもっと出力の高い機器や設備を用意することが必要になります。
例えばエアコンでも、家庭用と業務用では耐久力や馬力に差があります。
小型の店舗などでは家庭用エアコンで良いかと思う人もいるかもしれませんが、
業務用エアコンを設置場所の広さや用途に合わせて選び、
取り付けた方が効率良く冷暖房を行うことができるため、省エネや電気料金の節約効果が期待できます。
これから店舗を開店させる人や新しくビルを建てる人などは、
空調設備工事を行う会社に相談して建物の規模や用途などに合わせた空調設備のプランを提案してもらうのが良いでしょう。
効率の良い運用ができることや省エネ、メンテナンスのしやすさなどが空調設備を新しく導入したり
リニューアルする時にチェックしたいポイントです。
ビルの空調方式には色々な種類がありますが、その中で中央式空調などと呼ばれている種類は、
ビルの中央機械室に冷凍機やボイラーなどの熱源機器を設置し、
そこから各階や各部屋に設置してある空調機に冷温水を送って室内の温度を調節するという方法になっています。
中央式空調では熱源機器と共にファンコイルユニットまたはエアハンドリングユニットを使用することが多く、
高層ビルや地下街といった大規模な建築物にも対応できるのが良い点です。
一方で、個別分散方式やビルマルチ空調などと呼ばれる種類は、
それぞれの室内に設置した室内機とビルの外側に設置した室外機を配管で結ぶ冷媒方式です。
個別分散方式は、住宅や小さな店舗から中規模なビルまで色々な建物で使われています。
ところで、空調設備は定期的なメンテナンスを行って機能性を維持することも大切になります。
店の換気の効率が悪い、エアコンの利きが悪いといった不満があるなら、
空調設備会社に依頼して点検やメンテナンスを利用するのが良いでしょう。